書籍「未来に先回りする思考法」
2017年今年一番、自分の脳のアップデートに役立った本です。
書籍:佐藤航陽. 未来に先回りする思考法
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
個人評価
★★★★★ 長期的な思考に興味がある方、金融投資をされている方におすすめ。
つかみ
以下の文章から始まります。
実際に空を飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、百万年から一千万年かかるだろう。 1903年、ニューヨーク・タイムズ
この記事の数週間後にライト兄弟初飛行が達成される。
当時のニューヨーク・タイムズは、色々な情報が集まるエリート集団だったのに。。。
この本の概要
「何故、99.9%の人は未来を見誤るのか?」
未来を先回りできる0.1%の人たちの思考法を探求している本です。
この0.1%の人が持つ能力は
テクノロジーに理解が深く、経済、人の感情などの要素を把握し、社会が変化するパターンを見抜くことに長けている事
であり、何故「テクノロジー」の理解が必要なのか?でいうと
テクノロジーには「一つの発明が次々に多くの発明を誘発し、結果として変化のスピードが雪だるま式に加速していくという性質があるため」
ということである。
テクノロジーを点として事象だけで捉えるのではなく、点をつなげて線や面の多次元化して捉えていくのか?という事=「パターン認識」できることが重要ということが書かれている。
ここまでだと他の本でもあるかもしれませんが、この本ではテクノロジーの発展がもたらす、既存の仕組みへの影響の考察や、先回りした思考を披露している点にあると思います。
現在のベンチャーキャピタルの戦術
「リーンスタートアップ」ではもう勝てない理由
国家と企業・社内と社外・自分と他人
ハブ型の近代社会、分散型の現代社会
などなど。
様々な話に発展するので脳がイキイキします。冬休みなど、長期的な思考に切り替えれるタイミングで是非一読を!